「君さらず 袖しが浦に立つ波の その面影をみるぞ悲しき」と詩にまで詠まれる「きみさらず伝説」。この日本武尊をキャラクタにした「たけるくん」


2010年9月 6日(月) 03:49 JST

日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)

おしらせ日本武尊(やまとたけるのみこと、『古事記』では倭建命)こと小碓命(おうすのみこと)、またの名を日本童男(やまとおぐな)は、景行天皇の皇子で、仲哀天皇の父とされる人物。日本神話では英雄として登場する。記紀は、2世紀頃に存在したとされています。

西征
菊池容斎の描いた絵父の寵妃を奪った兄大碓命に対する父天皇の命令の解釈の行き違いから、小碓命は素手で兄をつまみ殺してしまう。そのことで小碓命は父に恐れられ、疎まれて、九州の熊襲建兄弟の討伐を命じられる。わずかな従者しか与えられなかった小碓命は、まず叔母の倭姫命が斎王を勤めていた伊勢へ赴き女性の衣装を授けられる。このとき彼は、いまだ少年の髪形を結う年頃であったという。

九州に入った小碓命は、熊襲建の新室の宴に美少女に変装して忍び込み、宴たけなわの頃を狙ってまず兄建を斬り、続いて弟建に刃を突き立てた。誅伐された弟建は死に臨み、その武勇を嘆賞し、自らをヤマトヲグナと名乗る小碓命に譲って倭建(ヤマトタケル)の号を献じました。

その後、日本武尊(倭建命)は出雲に入り、出雲建と親交を結ぶ。しかし、ある日、出雲建の太刀を偽物と交換した上で、太刀あわせを申し込み殺してしまう。

東征
西方の蛮族の討伐から帰るとすぐに、景行天皇は重ねて東方の蛮族の討伐を命じる。倭建命は再び倭姫命を訪ね、父天皇は自分に死ねと思っておられるのか、と嘆く。倭姫命は日本武尊(倭建命)に伊勢神宮にあった神剣天叢雲剣(草薙剣)と袋とを与え、「危急の時にはこれを開けなさい」と言われました。

相模の国で、国造に荒ぶる神がいると欺かれた倭建命は、野中で火攻めに遭ってしまう。そこで叔母から貰った袋を開けたところ、火打石が入っていたので、草薙剣(天叢雲剣)で草を掃い、迎え火を点けて逆に敵を焼き尽くしてしまう。


相模から上総に渡る際、走水の海の神が波を起こして倭建命の船は進退窮まってしまいました。そこで、后の弟橘媛が弟橘姫は、倭健命の思い出を胸に、浪の上に菅畳八重、皮畳八重、あしぎぬ(絹織物)畳八重を敷いて海に入ると、波は自ずから凪いだ。入水に当たって媛は火攻めに遭った時の夫倭建命の優しさを回想する歌を詠みます。

さねさし相模の小野に燃ゆる火の 火中に立ちて問ひし君はも
相模野の燃える火の中で、私を気遣って声をかけて下さったあなたよ……

日本武尊(ヤマトタケル)はこの地に暫らく留まり弟橘姫(オトタチバナヒメ)のことを思って歌を詠みました。「君さらず 袖しが浦に立つ波の その面影をみるぞ悲しき」
彼女が持っていた櫛は、7日後、海岸に流れ着いた。現在の東京湾沿岸には、こゆるぎという地名や、袖ヶ浦、袖ヶ浜などという地名が多くあるが、これは弟橘媛の帯や袖が流れ着いたという。

その後倭建命は、足柄坂の神を蒜で打ち殺し、東国を平定して、四阿嶺に立ち、そこから東国を望んで弟橘姫を思い出し、「吾妻はや」(わが妻よ…)と三度嘆いた。

尾張に入った倭建命は、かねてより結婚の約束をしていた美夜受媛と歌を交わし、その際媛が生理中であることを知るが、そのまま結婚してしまう。そして、伊勢の神剣草薙剣(天叢雲剣)を美夜受媛に預けたまま、伊吹山へその神を素手で討ち取ろうと、出立しました。
素手で伊吹の神と対決しに行った倭建命の前に、白い大猪が現れる。倭建命はこれを神の使いだと無視しますが、実際は神自身の化身で、大氷雨を降らされ、命は失神してしまいました。山を降りた倭建命は、居醒めの清水で正気をやや取り戻すが、すでに病の身となっていたのです。

弱った体で大和を目指して進んで行くが能煩野に到った倭建命はついに能褒野の地で亡くなりました。時に30歳であったという。。

倭建命の死の知らせを聞いて、大和から訪れたのは后や御子たちであった。彼らは陵墓を築いてその周りで這い回り、歌を詠った。すると倭建命は八尋白智鳥となって飛んでゆくので、后たちはその後を追った。後には衣だけが残されていたという。

白鳥は伊勢を出て、河内の国志幾に留まり、そこにも陵を造るが、やがてまたその地より天に翔り、行ってしまう。こうして白鳥は天に昇っていってしまう。

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